(:ミ クラゲ採集・飼育講座 (:ミ 

シミコクラゲ3

 (:ミクラゲ採集講座 (:ミ

ここ数ヶ月、記事書く書く詐欺をしておりましたがようやく書きます!笑

今回はズバリ「クラゲの採集方法」です!

皆さんはクラゲを採集したことがありますか??
なんとなく難しそうなイメージがあるかもしれませんが、
実は簡単!そして意外と身近なところにクラゲはいます!!(特にヒドロ虫)
今回は私が行っているお手軽クラゲ採集法をご紹介しましょう!

必要な道具一覧

①目の細かい網
100均で売ってる熱帯魚用のネットで十分です。
②長い棒
そこらへんに落ちてる木の棒とかでも十分です!
私は使わなくなった釣竿を使っています!伸び縮みできるので便利です!
③柄が長い柄杓
大型のクラゲを傷つける事なく採集できる必需品!
水も汲めるので便利です!ホームセンターで700円くらいで売ってます!

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④透明な容器
これも100均に売ってるようなもので十分。
⑤黒い下敷き
あると便利!無くてもいいです!
⑥ピペット
ガラス製の透明なものだとクラゲをとったときに見やすいのでオススメです!

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※クラゲを持ち帰るための容器
ペットボトルでも十分です!

採集場所

①場所:漁港等の波打ち際、比較的流れの穏やかな場所
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これが最も重要です!!いない所を幾ら探しても、いないものはいません。
クラゲは波に逆らって遊泳出来る程の力はありません。
(クラゲ類がプランクトンの定義から外れない所以ですね。)
その為水塊が溜まるような、水深が比較的深い所がが適しております。

※砂浜のような場所は適していません。(クラゲムシ・サカサクラゲ等を除く)

②まずは水面を眺める。初めは全く見つけられませんが、目が慣れて来ると、
数cmサイズのクラゲがひょこひょこ泳いでる姿が確認できるかもしれません。
見つけた際には、柄杓などで掬いましょう♪
因みに私たちの業界ですぐに水面からクラゲを見つける能力の事を「クラゲ目」
が養われていると言います笑


いる場所ではこの様に、肉眼で沢山のクラゲたちが 確認できます( *´艸`)

③探して見つからない場合は目の細かい網で水平・鉛直に曳きましょう!
多くのクラゲは数mmです。高い確率で採集する事が出来ます( *´艸`)
※この時、先程のリストにあった長い棒と目の細かい網をテープ等で固定するとやり易いです♪

表層、中層、底層と分けて曳いてみるとそれぞれ違うクラゲが採れるかもしれません!

特にゴミが浮いてるようなところは狙い目です!
潮溜まりにはクラゲも溜まっている確率が高いです!(ゴミは採集しないように笑)

④曳いた採集物を海水を張った透明な容器に移しましょう。
ここからが勝負!よーーーーーく見てみると、数mmのクラゲが泳いでることがあります!
見つけたらピペットで吸い取って持ち帰り容器に移しましょう!
※顕微鏡を持っている方は顕微鏡ごしの方が探しやすいです!!


(動画の様にライトを横や下から当てると、半透明な体に光が反射し見付け易いです!!)そんなに簡単に採集出来るのかと思うかもしれませんが、本当に出来ます!!
最初は気づけない事がが多いかと思います。
しかし目が慣れて来ると、何かしらのクラゲが入っている事が確認できるかと思います(^^♪

重要なのは目を慣らす為に何度も採集に行く事。

%e6%bc%81%e6%b8%afクラゲ目を手に入れると
採集がとても面白くなってきます。
こんな身近な場所にこんなにもいたのかと…。

採集の度に新たな発見があるはずです!!

慣れてくると左図の様な大量の夜光虫・カイアシ類の中にいる0.4mm程のクラゲも見分けられるようになります!!

※目が悪くなる可能性があります。
あらかじめご了承下さい笑

 

またこの採集法ではクラゲのみならず、他のプランクトンも採集されるでしょう。
ゾエア幼生、ヤムシ類、メガロパ幼生…自然の海には本当にいろいろな生き物がいます!
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ぜひクラゲ以外にも興味を持って、自らの目でこの豊かさを感じて下さい( *´艸`)

きっと大きな感動が待っているはずです!!

そして皆様にに朗報があります!!春はシミコクラゲシーズンです!
シミコクラゲとは、ヒドロ虫綱花クラゲ目に属する数mmのクラゲです。
場所によって大量に発生するため、クラゲ目を育てるのに持ってこいのクラゲです!
もしかするとカミクラゲやミズクラゲのエフィラに遭遇することも出来るかも♪

如何だったでしょうか?
かなり簡単に説明していきましたので、もし不明な点・聞きたいことがありましたら、
コメント欄等でいいのでなんでも聞いて下さいね(^^♪

外は寒いですが、コタツでぬくぬくしてばかりでなく、ぜひ海に出かけてみてください!
冬ならではのクラゲが皆様を待ってるはずです!(^-^)
次は(:ミ クラゲ飼育講座・餌生物編(:ミでお会いしましょう♪

(:ミ クラゲ飼育講座・餌生物編 (:ミ

さて、皆さんはこれでクラゲの採集マスターとなりました。
自然下で採集し、観察する事が出来るようになりました♪
……。家でもこの可愛い姿を拝みたいと思いませんか?
拝みたいと思ったそこの貴方!!セカンドステップに移行しましょう!!

まずは飼育に必須な”“についてご紹介します!

多くのクラゲが動物プランクトン食性である事から
現在クラゲ飼育において最も使用されているのが、この「アルテミア」という動物です。
(※アルテミアで飼育できないクラゲ・口が小さすぎて食べれない個体も存在します。)

アルテミア 孵化直後 成熟時

アルテミアとは,Artemia属9種の総称であり、
田んぼ等で見られる「ホウネンエビ」に近い見た目をした小型甲殻類です。
「ブラインシュリンプ」「シーモンキー」とも呼ばれます。
この種は乾燥に強い休眠卵を産出するため、
プランクトン食性の生物の餌料として重宝されています。
クラゲをに用いる場合は、卵を購入して必要時に手元で孵化させるのが効率的です!!

ブラインシュリンプエッグ

http://www.brineshrimp.jp/seihi-3.html#425gx6can

それでは必要な材料に移りましょう♪

-必要なもの-

・アルテミア耐久卵
(※耐久卵は湿気ると孵化率が下がる為、使用後は密閉して冷蔵庫で保存。 )

・海水
・ビン(ペットボトルでも可)
・エアポンプ,チューブ
・スポイト
-あると便利なものー
・ヒーター
・水槽
・ライト

まずはアルテミアの耐久卵を購入します。
産地によって栄養価や値段が違ったりしますが、

私が普段使っているのはユタ産Artemia franciscanaです。安いやつです。
他にも中国産・ベトナム産等があります。大きな違いは孵化時のサイズです。
特にベトナム産はサイズが小さいので、
小さな稚クラゲ・エフィラを飼育する上では最適化です!!

※1mmほどの小さなヒドロ虫も,アルテミアを潰して与えると食べてくれます。
また荒業として柄の付いた針などを用いて、
アルテミアの内臓を取り出し、与えるなども出来ます!!

耐久卵は海水に浸すことで孵化するため,使用する前日にビンに海水とともに入れておきます。
アルテミアは海でなく塩水湖に生息しているため,塩分は低めでも大丈夫です。

なおアルテミアの孵化率をあげるには,
・高水温(25-30℃)
・卵が舞う程度の適度な曝気
・密度(卵 1g/L 以下)
・光
といった環境を整えると良いです。

そこで私はこの様な設備でアルテミアを孵化させています。

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水槽に水道水とヒーターを入れ、30℃で維持し、その中に耐久卵と海水を入れたビンを漬け、エアポンプとチューブで曝気(エアレーション)を行うことで上記の環境を作っています。
この条件で,約18時間でアルテミアを孵化させることができます。
温度を弄れば都合に合わせて孵化までの時間を調節することも可能です。

※簡易的な方法としてペットボトルの中に海水・エアーチューブ・ヒーターを一緒に入れ、その中に耐久卵を入れても大丈夫ですが、卵が無駄になりにくいので、前者がオススメです!!

またヒーターはなくても孵化しますが、室温で孵化にかかる時間が変わったり孵化率が下がったりするので可能ならば温度条件を整えることをおすすめします!
マット式ヒーターを使ったり、熱帯魚水槽に漬けたりといった方法もありますね。

アルテミアが孵化したら曝気を止め、ビンの側面からライトを当てます。
すると卵の殻や未孵化卵はビンの上下に溜まり、アルテミアは光源に集まってくるため、
そこをスポイトで回収します(アルテミアは光に集まる習性があります)。
上下を吸い取って、残りを使用する方法でも大丈夫かと思います♪

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オレンジ色の点がすべて孵化したアルテミア、白い点が孵化しなかった耐久卵です。

そして回収したアルテミアを新しい海水で洗い,クラゲに与えます。
(飼育海水と塩分濃度が同じ海水を用いる事が良いです!)

エフィラ 給餌食べ過ぎてお腹パンパンなエフィラ達

なおアルテミアは孵化後,成長に自身の栄養を用いる為、栄養価が下がっていきます。
その為、餌として使う際は毎回新しく孵化させたほうがよいでしょう。
……が、お忙しい現代人、余裕がない日もあるかと思います(;´・ω・)
そんなときは、

・孵化したアルテミアを低温で維持して成長速度を遅らせる。
・孵化後冷凍保存して使用するときに用いる。

またアルテミア自体は本当に強い生物なので、適当に飼育していてもピンピンしてます。
よって飼育しつつ、使用前にクロレラフィードオイルを添加してアルテミアを栄養強化する等も手段として使えるかと思います。
しかし、段々とサイズが大きくなりますので、稚クラゲ・エフィラを飼育する際はお勧めできません。

またこの栄養強化方法は、通常の飼育でも非常に有用であり、
実際に効果検証がされ発表されています。
飼育が上手くいっていない方は、試してみては如何でしょうか?
ω3-HUFAを用いて栄養強化したアルテミア幼生の投与に よるアマクサクラゲの未成熟クラゲへの成長効果(上野ほか 2004)

しかし、アルテミアにも欠点があります。
実はアルテミアは海産プランクトンと比べると,重要な栄養素が欠落しています。
水族館ではその栄養素を補ったうえで給餌していますが,それがどういった影響があるのか…
についてはまだ明らかになっていません!
※この話は長くなるので,気が向いたら別の記事で書きたいと思います。

これでクラゲを飼育する上で必要最低限の餌が揃いました!!

しかし皆さん。
クラゲって本当にアルテミアの様な動物プランクトンのみを自然下で食べているのでしょうか?

そんなわけないですよね?
クラゲの中には稚仔魚を食べる個体、クラゲを食べる個体、様々なクラゲ達が存在します。

アカクラゲを始めとする旗口クラゲ目等はその代表例で、
エフィラ期はアルテミアだけで済みますが、成長するとシラスやミズクラゲ等を餌として与えないと状態が悪くなるor成長しないなといった事が起こってきます。つまり大型化するにつれて食性の変化が起こっているわけです。

※私の場合は市販の生シラスを購入して、子袋に1,2尾ずついれて冷凍保存。
その後、餌として使うときに海水で解凍して与えてます。

旗口クラゲ目 給餌

沢山のアルテミアを食べてはいるが、果たしてこれで足りるのだろうか?

つまり重要なのは、

「飼育下で、如何に自然下で食べているであろう餌を与えるか。」

これに限ります。
よってもし採集したけど上手く飼育が出来ない方は、

「彼等が何処で生きて、何を食べているのか。」

これを一度現場で見て来て、調べて下さい。胃内容物を見るのも非常に有用かと思います。
これが彼等を飼育する上で一番重要な方法であり、長期間飼育するコツです!!

それでは次回はいよいよ最終回、(:ミ クラゲ飼育講座・飼育編(:ミでお会いしましょう♪